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木材の使われている様々な現場

子供の頃は世の中にどのような仕事があるのかなんて、よくわかってませんでした。将来の夢は?と問われると、わかりやすい職業を答えたりして。例えば、学校の先生とか野球選手とかお花屋さんとか、ケーキ屋さんとか。けれどよく考えてみたらこの世の中で目にする物で人工的に作られた物はすべからく人の仕事であるんですよね。
木材の場合、使われている用途としてすぐに思いつくわかりやすいものは、家、家具などが圧倒的に多いのではないでしょうか。
しかし探してみると木材もじつに様々な場所、用途で使われています。そこで今回はそんな『木材』のことについて2、3紹介させていただこうと思います。
①キシリトールガムでおなじみのキシリトール成分
キシリトールのガムが世の中に出て来たのは、確か20年ほど前のことだったと思います。
それまでのガムと違い、甘味料はシュガーレス。つまり、砂糖を使わずにキシリトールを甘味料として使ったことが当時画期的なことだったと記憶しています。砂糖を使わないことで健康に良いということ、虫歯になりにくいなどの効果が期待される宣伝文句でそれまでのガムの勢力図をすっかり変えてしまった印象です。
ある歯医者さんに聞いたのですが、噛むという行為が唾液を分泌してそれが虫歯予防、延いては歯周病の予防につながるのだそうです。
なのでガムを噛むことに予防効果はあるそうですが、それでもガムには糖分が含まれているので、虫歯予防の観点からみると、味がなくなるまで噛んでからが本当の予防効果があるのだということだそうです。予防するのもそんなに甘くないってことでしょうか。ガムだけに( ´ ▽ ` )
このキシリトールという甘味料、ヘミセルロースという成分の一種であるキシランを原料として製造されるそうです。カバの木やブナの木などの広葉樹材はキシランを含有しています。出ました(^∇^)『木材』出ました( ´ ▽ ` )
他に、トウモロコシの穂軸、綿実殻、サトウキビの絞りカス、稲わら、麦わらなど未利用の農産廃棄物にも多く含まれています。それらからキシランを抽出し、キシリトールを作り出すのだそうです。
②廃材で木炭。
木炭は表面に細かい孔がたくさんあり、物資を吸着することが出来ます。この特性を活かして活性炭として、汚れた水を浄化したり、脱臭などに使われています。また、自動車のガソリン蒸散防止装置の部品に活性炭が使われたり、使い捨てカイロの原料のひとつなど目につきにくい場所で使用されています。
活性炭の原料には木製材を加工する際の廃材が利用されています。出ました( ´ ▽ ` )『木材』出ました( ´ ▽ ` )
これを炭化させ、されにそれを酸化、孔を数多く開けて活性炭とします。炭化は炭作りと同じ要領ですが、酸化は薬品を使う方法やガスを使う方法などがあるそうです。

③競走馬のトレーニング場
木材をバラバラに砕いた物を木材チップ、ウッドチップ、もしくは単にチップと呼びます。
チップは木製品を作った時に出る端材や、木造住宅を解体した時の木材などから作られています。出ました( ´ ▽ ` )『木材』出ました( ´ ▽ ` )
競馬に興味がある方でしたらご存知かと思いますが、競走馬のトレーニング施設にはウッドチップコースというものがあります。このコースはチップのみを敷きつめたもの、チップに樹皮を混ぜたものなど、それぞれの施設で工夫を凝らして設計されています。ウッドチップコースは芝、ダートコースに比べてクッション性が高いので、競走馬の足下に優しく怪我防止の効果があります。トレーニング施設には坂路コースという坂道を駆け上がるコースもありますが、こちらもウッドチップを使っており脚力を強くするトレーニングが可能です。

このように様々な用途で使われている木材。また機会があれば紹介させてください(´∀`)
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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