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秋の夜長に、ふと想ふ

先日、近くの温泉に行きました。するとこのようなパネルが。間伐材をチップ状にしてボイラーの燃料にしているのだそうです。素晴らしい👏
また、市内にある廃棄物処理最終処分場には、木材をチップ状にする為の重機があり無料でチップを提供してもらえます。農家の方が、堆肥に使うため軽トラックの荷台に積んで持ち帰られていました🚚

木材は様々な用途で、さまざまな場所で使われています。
燃料、家屋、家具、道具、船舶、染料、紙、化学工業などなど。
また木材は、視覚、聴覚、嗅覚、触覚にぬくもり、安らぎ、癒し、などを与えてくれます。

しかし五感の中でも味覚には木はあまり訴えかけて来てくれてないように思います。
木の実(果実も)は食べれても、木そのものを食べることはほとんどありません。タケノコは食べますが竹は木ではありません。※竹についてはまた書きたいと思います。
聞くところに寄ると、牛や羊など家畜の飼料に木を利用する研究はなされているようです。
牛や羊は木材に含まれるリグニンを消化する酵素を持たないそうです。そこでチップ状木材を高温の水蒸気で蒸し、リグニンを放出させることで繊維化を促し、飼料として利用できるように加工するという研究が進められているんだとか。
この研究が実用化されて、その先、更に私たち人が木を食べる時代が来たりするのでしょうか。そして木は人の味覚に癒しや安らぎをくれないのかしら。
そのようなことをぼんやり考えつつ、秋の夜長にウイスキーを嗜んでいました。ウイスキーで琥珀色になったグラスに浮かぶ氷を見つめ、バニラのやうなかほりに悦になっているその時、ハッと気付きました。そういえばウイスキーは、麦から作った原液をオーク材(日本でいうところのナラの木)などの樽に貯蔵し熟成して作られます。樽の中の成分が滲み出てあのバニラやキャラメルのやうなかほりを作りだしているのです。これすなわち木材が味覚に癒しや安らぎを与えてくれることなのではないでしょうか。げんに筆者はウイスキーを嗜みながらその香りと深い味わいに癒されています🥃 木は、やはり五感それぞれに癒しや、やすらぎを与えてくれるんですね😊ちなみにウイスキーの語源は命の水だそうです。間違いないっす。
更にそんなことを考えていると、樽の製造についても思いを馳せてしまいました。今は機械を使ったりして製造するようですが機械がなかった昔は完全に手作りです。中に入ったウイスキーが隙間から溢れてこないように作るのは大変な労力だったと思います。樽の製造に関連する動画などを貼り付けておきます。

m-kinoは樽は作ったことはないですが、いつか作ってみて自家製のウイスキーなんぞを…と思ったのも束の間、それだど密造酒になっちゃいますね😅
木材である樽から作られる1杯のウイスキーでこのやうに安らかな気分でゐろゐろなことを考えてぼんやり癒されているわけですから、やはり木材は味覚にも訴えかけてくるんだなぁと思った、或る秋の夜です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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