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経年変化

ジーパン。ジーンズパンツの略。最近ではジーンズとは呼ばずにデニムといったりしますよね。
熱心なデニムファンは、年月を重ねて履きこんだ風合いに魅力を感じていらっしゃる方が多いのではないかと思います。

いわゆる経年変化ですよね。
木材もこうした経年変化を楽しめる類いかと思います。

今回は木材の経年変化の味わいを完全に主観にはなりますが書いてみたいと思います^ – ^

①色味の変化が楽しい


木材はデニム同様使い込めは使い込むほど風合いが出てきます。この机も長年、こども達が一年毎に入れ替わり立ち替わりで使ってきたのでしょう。実に良い色味になっていて歴史を感じます。

跳び箱を思い浮かべてみてください。
真新しい物より、画像のような使い込まれた跳び箱を思い浮かべてしまう人が多いのではないでしょうか。こちらも長年使用される事によって実に落ち着いた色味になっています。
ちなみに古い物を ヴィンテージ、アンティーク、レトロなどとよく呼びますが、あれはどう違うんでしょうか?すご〜く省略して簡単に説明すると、
ヴィンテージ 25年程前〜100年未満のモノ
アンティーク 100年以上前のモノ
レトロ 年数に関係なく古いデザインのモノ
だそうです。

②傷でさえむしろ味わい深い

画像左下の辺りは塗装が剥がれ傷痕が見えますが、それが一層味わい深く感じます。デニムでいうところのダメージジーンズとでもいいましょうか^ ^
こちらはおそらく日本酒を仕込む時の樽のフタを陳列台として使用されてるかと思います。
程よくダメージのある樽の台が、陳列された日本酒に、より風格を与えているように感じられます。

こちらは鉄道の線路の枕木です。枕木は、主にレールを支えクッションの役割を担っています。近年では木材ではなくコンクリート材に替わってきていますが、長年レールを支え続けた枕木には品格すら漂います。

③艶にうっとり
こちらの建物の床。じつに艶々しています。使い込んで艶が出るといえば革製品を思い浮かべますが、木材も使い込むほどに表面が磨耗されて、自然な艶が出てきます。豊な色と書いてツヤ。上手いこといいますよね。 エモいです^ ^

こちらは、兵庫県の出石町にある 明治34年開館の出石永楽館という芝居小屋です。平成20年に大改修がなされ現在も様々な催しに利用されています。
花道や廻り舞台などもあり歌舞伎も上演されたりしています。改修で、著しく傷んだ土台などの部材は取り替えたそうですが、少々の傷みは繕いを施して再使用しているそうです。そのせいかどこもかしこも艶々でウットリしてしまいます。

ところで、檜舞台(ひのきぶたい)という言い回しがあります。
かつて檜の板で床を張ったのは,大劇場の舞台のみだったことから起こった呼び名でそのため大芝居に出演することを「檜舞台を踏む」と呼ぶようになったそうです。転じて,一般でも一流の場所,日の当たる場所を指して使われています。木材を使った言い回しなので書き記しておきます^ ^

④柔らい丸みのある触り心地

長年使用されたことにより角がとれ、丸みを帯びた木材は触り心地もスベスベです。この手すりもスベスベでいつまでもスリスリしていたくなります^ ^

はい。ということで木材の味わい深い経年変化について書き綴ってみました。
m-kinoも年月を経て、味わい深くなるまで側に置いていただけるような素敵なモノを製作していけたらと思っています^ ^
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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