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すごいぜ木材!~紙~

木材は様々な物に利用されています。わたし達が普段使っているも木材から作られているんですよ。
前回のブログで、現在のような年賀はがきによる新年のご挨拶が行われるようになったのは1873年(明治6年)。そこから急速に広まり1887年(明治20年)には広く一般普及されたと書きました。実はその頃、木材パルプ工場が建設されました。それにより紙(洋紙)がグッと身近な物になったそうです。約150年前のことです。それまでの紙はとっても高価な物だったそうで、それもそのはず作るのがむちゃくちゃ大変だったのです。それまでは木の皮や草の茎から繊維をとり、紙を製造していました。和紙です。
和紙を作るのは大変です。大変なんです。どう大変なのかはまた機会があれば書きたいと思います。一方、洋紙は木の幹を原料とします。そこから繊維を取り出して作ります。和紙にしろ洋紙にしろ紙は繊維で出来ています。繊維の正体はセルロースという物質です。木材の主な成分もセルロースです。ところが木材のセルロースには接着剤の役目をするリグニンという物質で固められています。このリグニンが製紙するにおいて不必要な物質なのでこれを取り除くのです。
手順は
①木材を細かくくだいてチップ状にします。
②そのチップに薬品を使いリグニンを溶かしセルロースだけを残します。それがパルプです。
パルプ工場が出来たことによって製紙がそれまでから比べて劇的に容易に出来るようになったのです。現在では環境問題の観点から再生パルプが積極的に採用されています。いずれにしても元の原料は木材ですから、木材すごいぜ❕なのです。
ちなみに紙が広まる前は木簡という薄く削った木の板に文字を書いたそうで、これまた木材すごいぜ❕
ということで、これからも機会があれば木材のすごいところを紹介したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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