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保安林 後編その2

今回も前回の続きです。
前回の記事はこちら→クリック
魚つき保安林を求めて、宮津市に向かいました。赤色で囲んだ部分が魚つき保安林に指定されています。
この保安林の件。はじめは森林には様々な役割があることにフォーカスを当ててみようと思い書き始めたのですが、正直言って今は黄色い保安林の看板を見てみたい気持ちのほうが強くなっているような…                                  

そんなマニアな気持ちをどうにかこうにか抑えて観察してみたいと思います。
おさらいですが保安林は、水を育んだり、土砂崩れなどの災害を防止したり、景観や保健教養などの公益目的を達成するために、国や都道府県が決めた伐採や開発に制限を加える森林のこと。

そして魚つき保安林とは、水面に対する森林の陰影の投影、魚類等に対する養分の供給、水質汚濁の防止等の作用により魚類の生息と繁殖を助ける保安林となっています。
以下はウィキペディアからの抜粋です。
古来、漁業を営む地域では、海岸の森林を守る習慣があり、岬の岩場に成立する海岸性の森林や、湾内の離島の森林に神社を設け、立ち入りを制限するなど、一定の保護を行って来た場所がたくさんあった。これは、森林の木影には魚が集まる、とか、森によって風当たりが弱まる、など、いくつかの理由のもとに、この森林があるから魚が集まるのだということを認知していたものである。
では、実際にそのような効果があるのかと言えば、科学的に明確な根拠、あるいは具体的な因果という点では、明確なものはわかっていない。しかし、恐らく過去に森を荒らして魚が減ったというような事があったためでなければ、このような伝承も残らないはずである。おそらく、いろいろな経験から、古人は森と海のつながりを知っていたものと思われる。
ところが、最近はこのようなことが認知されやすくなっている。 近年、”磯焼け”、つまり海岸の岩礁に海藻が生えなくなる現象が見られるようになり、これが実は山奥の森林の荒廃が進むにつれ、海へ流れ込む成分が変化したためではないかと言われるようになった。これに基づいて、川の源流を守る事が漁業を守る事につながるとの認識で、独自に植林事業にのりだす漁協が出現するまでになった。
このように、海の生態系と陸の生態系とのつながりを示す現象も次第にあきらかになり、根拠も次第に集まりつつある。この両者の間で物質の移動が予想以上に大きな役割を持っている事が分かりつつある。今後はより広く森林保護が人間の生活を守る事につながるとの理解が進む事と期待される。
そのような意味で、魚つき林という言葉は、海と森林とのつながりの深さを表している。

以上、抜粋。
上記のことを踏まえつつ到着した魚つき保安林を見てみますと、水面に森林の木陰を作るようなことはないような。※写真右上の林が魚つき保安林に指定されています。山側から。魚類への養分の供給という意味では立派な森林なのではないでしょうか。

実際に漁師さんの網が海にしかけられていました。豊かな漁場なのでしょう。海岸ギリギリで船釣りを楽しまれている方々も見かけました。歴史に思いをはせ地形から推測して、森林を隔てて海岸線を通る国道178号線はその昔、アスファルトに舗装された現在のような道路ではなかったはずで、恐らく森林は海岸線ギリギリまであったのではないでしょうか。そうだとすると、木影に魚が集まってたのかなと想像できます。歴史浪漫✨

それにしても例の黄色い例の看板はどこにあるのでしょうか?見当たりません。見たい見たい            

京都府丹後高域振興局、森の推進室の親切なお兄さんの話によると海と星の公園の下の方一体が魚つき保安林に指定されているとのことでした。人が行きかいそうな通り道などを探してみました。そして小一時間ほど彷徨ったでしょうか?ありました!地元の人でないと、絶対躊躇してしまうクルマが一台やっと通れそうな砂利道を抜けた先はお寺でした。そこにひっそりと建っておりました😃 あとで気づいたのですが、海岸線の国道からは階段で簡単に上がれたようです。人生回り道🌈ていうか、国道沿いにもありました😲 人生回り道🌈 というより注意力散漫⤵
以上、森林は様々な形で私達の生活に、大切な存在として携わっているんだなぁと思いました。森を大切に🌲         

地球はひとつ🌍地球はひとつ🌏 黄色の看板も見つけましたし色々と勉強になりました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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